「こころの救命〜あなたは精神科救急・急性期医療を知っていますか?〜」刊行にあたって

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「ストレス社会」といわれて久しい現代に欠かせない「こころの健康」。ふだん健康だと感じている「こころ」にも精神疾患がひそんでいるかもしれません。病気は悪化することもあれば、再発することもあるでしょう。地域社会にはこうした不安を抱えながら暮らす方やそのご家族、そして精神科医療にたずさわる方々の姿があります。

「精神科救急」および「精神科急性期」医療をわかりやすく社会に伝えていく主旨のもと、全国の精神科病院をはじめ多くの関係諸機関に取材を重ねていくなかで、こころの不調や精神疾患の疑いを抱えながらも、そのことを周囲に打ち明けられず、ひとり悩みつつも受診をためらい、症状を重くしてしまう方々が多くおられることに気づかされました。

そんな方々を緊急事態に陥らせないためにはどうしたらいいのだろうか? 病状が逼迫する前の「備え」とは? 

約2年半にわたる取材でさらに実感したのは、いまだに受診への抵抗感が強い精神科病院を「顔のみえる」病院として紹介し、精神科医療にたどりつくための道筋と再発予防の重要性を伝えていくことでした。

こころの不調や精神疾患などによって引き起こされる不測の事態を回避し、緊急事態への備えとして本ガイドブックが読者の方々のお役に少しでもたてれば幸いです。

NOVA出版医療情報部