退院後の万が一に備えて何をしたらいいのでしょうか?

Q01 ある建築会社で事務をしていた娘が5年前に統合失調症といわれ入院しました。現在32歳になった娘が今度退院することになりました。病院では、娘が退院するにあたって、退院後の生活に少しずつ慣れさせるため、自宅への外泊をさせてくれています。外泊してくる娘は退院を楽しみにしているのですが不安もあるようです。
いろいろ人に話を聞いたり本で読んだりしていると、退院してもまた再入院することが多いとも聞きました。そのなかで、退院後に体調を崩し再入院しなければならなくなった万が一の場合に備えて、事前に病院のスタッフの方と、打ち合わせをしておいた方がいいということをアドバイスされました。
どんな相談や打ち合わせをどのスタッフの方としたらいいのでしょうか。教えていただけませんでしょうか。

A01 ご家族様のお気持ち、お察しいたます。しかし、不安や悩みは一人で抱え込まないことが大切です。
娘さんのように「回復期」まで症状が改善されると、少しずつ元気が出てきて、心や体も安定してきます。退院前のこの時期、外泊以外にデイケアなどの説明もお聞きになられているのではないでしょうか。退院前には、院内の各専門職が各々の支援計画を行っています。娘さんは外泊時に不安があるようですが、適切な助言ができるスタッフがいますので、まずは娘さんのお話をよく聞いて、当該職員(看護師やOT、CP、PSWなど)とお話をされてはいかがでしょうか。
あと再入院のこともご心配ですが、再発を繰り返すことで病気は重症化します。予測は難しいですが、やはり将来に影響しますので再発の予防はより重要です。精神的な調子を崩す際の目安としては、日頃の睡眠や食事、服薬状況等に前兆があることが多いですが、そのほか娘さん特有のきっかけもあるかもしれません。退院後何か気になることがあれば、やはり早めに主治医に相談されることをお勧めします。退院後は「訪問看護」(担当職種は看護師等)を利用されると、病院との連携がしやすいと思います。日頃から直ぐに相談できる関係づくりが大切です。

医療法人 信和会 大牟田保養院
精神保健福祉士 城戸 康夫

NOVA出版刊、―こころを考え、精神科医療を身近にする情報誌―季刊「あしたへ」2015年秋号より