患者さんの自然な交流と自分らしい時間

展示室

ハガキを作り販売

当院には、牛乳パックを再利用してハガキを作って販売する「紙すきグループ」があります。参加者は10名程度で、入院中の患者さんのほか作業所などを目指す外来の患者さんも参加しており、同じ目標に向かって協力しながら取り組んでいます。今回は、暑中ハガキの販売の様子を紹介します。

まず、ハガキの絵柄はスタッフが案を出して、メンバーの投票で決定します。ハガキ作りには多くの工程があり、そのどれもが完成になくてはならないものです。それをメンバーの一人ひとりが自分のできる役割をもって取り組んでいます。出来上がった作品は、傷がないか、絵柄にしみはないかなど厳しくチェックし、作品を選定して病院スタッフなどに販売しています。

また、わたしたちは患者さんの主体性を尊重し、それぞれの支え合いを大切にしています。活動中、緊張している人にはベテランの患者さんが、「無理しなくていいからね」とあたたかい言葉をかけたり、病気についての悩みをこぼす人には、元気な人が「僕にはこれしかできないけど…」とその人の好きな音楽をBGMに選んでそっと労わったり、ときにおしゃべりに夢中になっている人には、「いまは仕事中だから口じゃなく手を動かして」と叱咤激励することもあります。

患者さん同士の自然な交流が、お互いを支え合い、「また来よう」「頑張ろう」と思える前向きな気持ちをつくり出し、自分らしく過ごせる時間となっているのだと思います。

医療法人 恵風会 高岡病院
作業療法科スタッフ一同

NOVA出版刊、―こころを考え、精神科医療を身近にする情報誌―季刊「あしたへ」2015年秋号より