達成感とコミュニケーションの結実「夢の家」

展示室.ai

「チャレンジ」プログラムは、新しい活動に挑戦してほしいという思いから立ち上がった作業療法プログラムです。週1回の「チャレンジ」で、₈名がグループとなって協力し作成、当院文化祭や町内の秋祭り等へ出展された作品を紹介します。

この作品の材料は主に割り箸を使用しています。まず割り箸を2つに割り、お互いをボンドでくっつけ、さらに輪ゴムで固定します。組み合わせる量は場所ごとに変え、絵の具で色を塗ります。

工程が少なく繰り返しが多いことから、難易度は低く作業に没頭することができます。また指先を中心とした活動することにもなり、普段使用しない運動にもなっているようです。

次に芝生づくりです。黄緑色と緑色の毛糸を使用し、約50周巻きつけてボンボンをつくっていきます。巻きつけている間は数を数えながら行うため静かな雰囲気ですが、丸い形になるようにはさみで切りそろえていく時には、「ここが伸びているよ」「きれいに丸くなったね」などのほがらかなコミュニケーションが交わされます。

作品名は作成した方々が投票して、「夢の家」に決定しました。作品に対する思い入れが感じられます。この作品づくりを通じて感じたのは、1つの作品の完成に向けて小さな作業を少しずつ積み重ねていくことの大切さでした。そして、その工程の中で、「どんなふうになるのだろう?」「うまくできた!」という何気ないやりとりが他者を知ることにもなり、交流を深めことにもなり、出来上がった喜びを分かち合うことにつながるのではないかと思います。

医療法人 内海慈仁会 姫路北病院 作業療法課一同

NOVA出版刊、―こころを考え、精神科医療を身近にする情報誌―季刊「あしたへ」2015年夏号より