たくさんの患者さんたちの手でつくられた「小物入れ」

手づくり小物入れ

手づくり小物入れ

「デイケアまゆみの実」では、「作業」の時間に参加者が各々自由に手工芸に取り組んでいます。これは男性メンバーを中心とした7〜10名のグループが協力して作っている小物入れです。

空き箱などの内部に折り紙をきれいに張りつけ、外側にはチラシストローを張っています。この小物入れには多くの工程があります。チラシを切る人、棒にチラシを巻きつけてチラシストローを作る人、チラシストローをちょうどよい大きさに切る人、両面テープを張った本体にチラシストローを隙間がないように貼り付ける人、最後に全体にニスを塗る人など多くの人が協力して作品つくりを行っています。

この作業は、細かな作業で指先の訓練になるだけではなく、作品つくりを通して交流が生まれたり、なかなか集団活動に馴染めなかった方も一緒に作業をすることでその場に溶け込めるようになったりしています。また、参加者同士で病気のことや日々の悩みを話しあったりして、いつも和気あいあいと作業が進んでいます。面と向かって話をするよりも、作業をしながら会話をするというコミュニケーションの時間にもなっているようです。

スタッフは、はじめは各工程での方法を指導していましたが、今では慣れたメンバーが新人さんにやり方を教えています。そして、完成した作品はイベントで販売するほか、デイケアでも使っています。自分たちでつくった作品を実際に使い、他の参加者から感想をもらったりすることで、さらに次の作品への意欲も生まれているようです。

医療法人 落合会 東北病院
デイケアスタッフ一同

NOVA出版刊、―こころを考え、精神科医療を身近にする情報誌―季刊「あしたへ」2015年春号より