退院してくる妻への 接し方で注意することを 教えてください

Q01 45歳になる妻が3年前、生臭いにおいがすると何度も繰り返し言い、誰かにみられているとも言いだしたことで、精神科のクリニックを受診し、統合失調症と診断され入院することになりました。その妻が退院することになり、一緒に暮らすことに不安を感じています。以前の妻は几帳面な性格で、子どももいないのですべて妻に任せることが多かったのですが、退院してくる妻に以前のように接していいのかどうか不安です。接し方で注意するところがありましたら教えていただけませんでしょうか。

A01 退院おめでとうございます。とはいえ、不安やご苦労も多いことでしょう。
まずは穏やかで和やかな家庭を保つよう心がけてください。次に、服薬の管理に気をつけましょう。退院後、お薬を自己調節したり、服薬を中断したりして調子を崩す方は多いものです。医師の指示通りに服用するよう見守ってくださいね。それから再発の引き金になりやすいストレスへの配慮です。ご家族に心配や負担をかけて申し訳ないと思って焦ったり、張り切りすぎたり、病気になったために自尊心が傷ついてしまったり、先々のことまで心配し続けたりといったことがストレスになりやすいと考えられます。簡単なポイントとして、睡眠の状況(特に不眠)や食欲、ユーモアへの反応などに注意すると良いでしょう。ご家族には、特にユーモアのセンスを磨くことをお勧めします。家庭内の人間関係が病気の再発に関係するとされているので、相手に対し否定的な言動や過保護、過干渉などを避けることが大切です。一昔前までは、退院の話が出ると、途方に暮れてしまうご家族が多かったように思います。でも、最近は相談先や福祉サービスも増えてきました。制度や地域環境の変化を味方につけて、これからの人生をともに歩んでまいりましょう。

医療法人 財団姉歯 松風会
姉歯 純子

NOVA出版刊、―こころを考え、精神科医療を身近にする情報誌―季刊「あしたへ」2015年春号より

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